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エンジニアの日常を綴るブログ

子どもが生まれてから一年間の振り返り

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2019」の18日目の記事です。

adventar.org

自己紹介

大阪で働くエンジニアの篠原と申します。新卒で入社したSIerに7年勤めた後、今の会社に転職してきて3年と9ヶ月が経ちました。現在は開発チームのマネージャ兼テックリードといった役割(エンジニアリングマネージャに近い)を担っています。

昨年10月に第一子が生まれてから約1年経った現在に至るまでに、家族との暮らしの中で気づいたことや試してみたことについて書いてみたいと思います。

子どもが生まれてからの生活の変化

我が家は共働き世帯で、子どもが出来る前はお互いの仕事や趣味に好きなだけ時間を費やしていましたが、現在は妻が育児休暇取得中のため、平日昼間は基本的に妻が一人で子どもの世話をしてくれています。

そのため僕よりも妻の方が圧倒的に生活の変化が大きくストレスやプレッシャーも大きい状況なのですが、育児にしっかりと向き合ってくれていてとても助かっています。僕が仕事から帰ってくるまではワンオペ育児となってしまうので、可能な限り早く仕事を終わらせて帰宅することを心掛けるようになりました。妻や子どもが突然体調を崩してしまうことも少なくないので、そういった際に仕事を調整して通院や看病のために時間を使うことが増えました。職場の上司や同僚の協力があっての事なので、理解のある職場にとても感謝しています。

普段からお酒はあまり飲まないのですが、子どもと暮らし始めてからはより一層飲み会に参加する機会は減りました。そして、以前は多かった外食もほとんど無くなり、夕食はほぼ家で自炊するようになりました。(ワンオペだと買い物に行くのも一苦労なので、dミールキットに大変お世話になっています。)

夫婦の価値観をすり合わせるための「家訓」づくり

子どもが出来る前から、妻とはちょっとしたことでよく夫婦ゲンカをしていました。(だいたい僕の配慮不足から妻を怒らせてしまうケースです。。)

妻が里帰り出産から帰ってきて3人での生活がスタートしてから少し経ったある日、またいつものように夫婦ゲンカをしてしまいました。普段であればちょっと時間を置いてお互い冷静になった後で、僕の方から謝って仲直りをする事が多いのですが、今回は僕の中で一つ新しい試みをやってみたくなり、妻に提案してみることにしました。

僕「家訓を作ってみない?」

妻「....面白いこと言うね(笑)」

ということで、まずはお互いにどんな家族でありたいかという想いを付箋に書きだしてみることにしました。

 

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こうやって付箋に各々の考えを書き出して眺めてみることで、二人がかなり似た価値観を持っていることを再認識することが出来ました。 

  • 正直、誠実であること。
  • 感謝の気持ちを忘れないこと。
  • 日常を楽しく過ごせるよう工夫し続けること。

このような事をお互い大事にして過ごしているようです。 

「家訓」としてまとめあげるには引き続きブラッシュアップや具体的な行動への落とし込みが必要となりそうですが、ひとまずこうやってお互いの大切にしている考えを言葉にして共有するだけでも、普段のちょっとしたすれ違いや思い違いを減らす効果があるのではないでしょうか。今後も些細なことがきっかけで言い合いやケンカになってしまうことがゼロにはならないかもしれませんが、その際は冷静になってお互いのどこに問題があったのかを共通の価値観と照らし合わせて振り返りをすることで、お互いが納得した上での解決に繋がると思います。また、家訓づくりをきっかけに夫婦ゲンカの数そのものも少し減ったような気がします(きちんと計測はできていませんが)。

ちなみに、家訓を作るというアイデアを思い付いたのは、ちょうどこの頃、仕事でも開発の組織作りのために組織のビジョン・ミッション・バリューを策定することに取り組んでいたからです。今の職場では2年ほど前からマネージャとして開発組織の成果を最大化する役割と責務を担っています。マネージャになったのとほぼ同時に、社内で大きな組織体制の変更があり、それまで各事業部に分散していたエンジニアとデザイナーを集約した新しい部署として開発部が発足することになりました。新しい部署になった最初の1年は組織がなかなかまとまらず、他部署とのコミュケーションを含めとても苦労をしたのですが、2年目を迎える際に組織の共通の目標や価値観を改めて言語化してみんなで確認し合ったことをきっかけとして、少しずつメンバーの足並みが揃い始めたのです。

そのようなマネージャとしての業務経験は、子育てや家族との暮らしをより良くしていくためにも大いに役立っていると感じています。

子どもに伝えていきたいこと

まだほとんど何も話せない子どもと触れ合う時間も十分に楽しく幸せなのですが、これからどんどん言葉を覚えていって、色んなことを聞いたり話したり出来るようになることを想像するとワクワクが止まりません。

子どもと会話が出来るようになったら、僕や妻が大切にしていることを少しずつでも伝えていきたいと考えているので、それまでに夫婦の価値観を今回紹介したような形でしっかりとすり合わせて言語化しておきたいです。

今はまだ僕と妻と二人だけで作った家訓ですが、いつか子どもも交えて家訓について考えたり、議論したり、必要に応じて見直したりする事が出来たら嬉しいです。

変化を受け入れるために

我が家の子育て生活はまだ始まったばかりです。来年の春から申し込んでいる保育園に無事入園が決まれば、子どもにとっても慣れない集団生活が始まり、妻も職場に復帰することでより大きな変化がやって来て今よりも困難な状況になることは容易に想像できます。

日々の忙しさや変化を受け入れて適応していくためにも、自分たちの中で軸となるブレない価値観をしっかりと持って暮らして行きたいと考えています。