One day at a time

エンジニアの日常を綴るブログ

子育てからの学びとUI/UXに関する考察

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2020」の6日目の記事です。
※過去日程の枠が空いていたので事後登録させて頂きました。

adventar.org

今年はCOVID-19の世界的流行の影響で本当に大変な1年となりました。
勤務先でも4月の緊急事態宣言以降は本格的にフルリモートワークに移行して、新しい働き方への適応を余儀なくされました。 このような状況下、小さなお子さんを持つ皆さんの苦労はとりわけ大きかったのではないかと思います。

僕は現在2歳になる娘と妻の3人で暮らしていますが、幸いにもここまで家族全員が元気に過ごせています。

本記事では、2020年の自身の子育て経験から感じたことを整理してお伝えします。

昨年の子育て振り返り記事もありますので、もし良ければ合わせてご覧ください。

takushinohara.hateblo.jp

保育園生活のスタート

今年の3月、希望していた認可保育園の1歳児クラスに滑り込みで内定を頂きました(1次募集で落選からの2次募集にて内定)。 昨年から進めていた保活が実を結んでホッと安堵したものの、感染拡大が進む中で娘を保育園に預けることへの不安な気持ちも入り交じって複雑な心境でした。

緊急事態宣言と重なったことから、4月は入園式と慣らし保育1回の2日間のみの登園となり、そこから4月5月と家庭内保育が続きました。 大人2人で在宅勤務をしながら交代で子供の面倒を見るというハードモードに突入しましたが何とか乗り切り、6月から無事に娘の保育園生活がスタートしました。

1歳児クラスの実際

当初は1〜2歳の幼子が果たして集団生活に馴染めるのだろうかと心配していましたが、預け際のぐずり泣きも最初の数日のみで収まり、思っていたよりも順調に保育園での生活に慣れてくれました。 娘の成長を頼もしく感じた瞬間でした。

保育園では、毎日先生やお友達と歌をうたったり、絵本を読んだり、公園でお散歩や自然観察をしたりと楽しく過ごせているようです。

僕は主に朝の登園を担当していて、娘を預ける際に先生と少し雑談をすることが多いのですが、先生方の子供に接する態度や考え方が優しさや愛情に溢れていて、安心して預けることが出来ています。

また、歌や遊びを通じて日々新しい言葉を覚えて、足腰も鍛えられている様子を目の当たりにしていて、保育園の有難さを実感する毎日です。

登園中に転倒して急遽小児科へ

そんな保育園生活も半年以上が過ぎて十分に慣れてきたある日(つい先日です)、登園中に階段でバランスを崩して転倒し、顔を地面で打って怪我をしてしまいました。 慌てて小児科に連れて行ったところ、骨に異常はなく大事には至らずで一安心でした。

その際に診てもらった小児科でのユーザー体験が非常に素晴らしかったことが、この記事を書くきっかけとなりました。

人の気持ちに寄り添う

その小児科の先生は、とにかくこちらの不安な気持ちに寄り添ったコミュニケーションを取ってくれて、かつ、専門的な医療知識に基づいた今後の注意点を分かりやすく丁寧に説明して下さいました。 医者なので当たり前なのでは?と思うことかもしれませんが、娘に怪我をさせてしまって動揺していた自分は救われたような気持ちになることが出来ました。

そして、人の気持ちに寄り添うことの大切さを改めて教えて頂けたと思っています。

UI/UXの意味を改めて考える

小児科での出来事は、一言でいうと「医療サービスのユーザー体験(UX)が素晴らしかった」になります。 ここで着目したいのは、UXが完全に人そのもの(ここでは小児科の先生)から提供されたという事実です。 普段、IT界隈でエンジニアとして仕事をしている自分からすると、UI/UXという言葉からはどうしても美しいデザインや最新のテクノロジーを駆使した体験を連想しがちです。しかし、それらはあくまで手段に過ぎず、本当に突き詰めないといけないことは、自分達の提供するサービスに関わる人々の感情変化になるはずです。 サービスを提供する側と受けとる側、それぞれの相互作用によって生まれる感情変化にこそ踏み込んでサービスを設計していくことが、より良いUXを生み出すことに繋がると考えています。

仕事上の感情マネジメント

普段、職場ではエンジニアリングマネージャとして部下との1on1をする機会も多いのですが、そういった場でも相手の感情に寄り添った問いかけをしていくことは大切にしています。 仕事をしていく上で、

  • 自分自身の感情
  • 同僚の感情
  • 顧客の感情

をバランス良くポジティブにしていくことが目指すべき理想像だと僕は考えています。

子育ては学びの宝庫

子育ては体力面でも気力面でも負荷のかかる大変なことではありますが、その過程で出会うたくさんの人や体験を通じて大事なことに気づかせられることが多いなと感じた2020年でした。 仕事も子育ても、今自分の目の前に居る一人ひとりの気持ちにしっかりと向き合うことを大切にこれからも過ごしていきたいです。