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ディズニー映画から学ぶエンジニアとしての心構え

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2021」の24日目の記事です。

adventar.org

今年は3歳の娘と妻と一緒に自宅でディズニー映画を毎日のように見てきました。 本記事では、その経験から気付いたディズニー映画に共通する価値観と、エンジニアとして働くこととの関連性について書きたいと思います。

ディズニー映画の特徴

娘は『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』『アラジン』『アナと雪の女王』といった王道のプリンセスが出てくる映画が大好きです。 3歳という年齢では単純にプリンセス達の可愛らしさから作品を好きになっているものと思われますが、ディズニー作品では必ずヴィランズと呼ばれる悪役が登場します。『リトル・マーメイド』でトリトン王への復讐のためにアリエルを陥れた海の魔女アースラ、『塔の上のラプンツェル』で自分の若さと美しさを保つために幼いラプンツェルを連れ去り、塔の中に閉じ込めたゴーテルなどがその代表例です。 各作品におけるプリンセスとその仲間達は、ヴィランズ達に行く手を阻まれながらも、自身の心の内に秘める夢や想いを実現するために懸命に冒険を続け、遂にはハッピーエンドに辿り着くというのがディズニー作品の大きな特徴になっています。 そして、ディズニー映画にオリジナリティや独創性をもたらしているのが、その世界を彩る魔法の存在です。

ディズニー映画で描かれる魔法の世界

作品によって魔法の中身やそれを使う人物やシーンは様々ですが、どの作品でも一貫して描かれている描写があります。 それは、自分自身の欲望のために魔法を使った者の身には必ず後から災いが降ってかかるということです。 そして、プリンセスとその仲間達が最終的にハッピーエンドを迎える際には、登場人物が自分以外の誰かのために魔法(魔法が使えない者は何かしらの能力)を使ったシーンが必ず描かれています。この「自分以外の誰かを大切に思う気持ち」は作中において【真実の愛】という共通言語で表現されています。

魔法は現代におけるテクノロジーや権力の比喩である

このようにディズニー映画では「魔法の正しい使い方」が繰り返し描かれているのですが、エンジニアとして仕事をする際に必要になってくる技術者倫理と深い関わりがあるように思います。

技術者は新しいものを世の中に提供するので、配慮が足りないとそれを利用した人がけがをしたり、損害を被ったりする。 これが技術者に倫理が必要な理由である。つまり技術者には独創性と倫理が必須だということになる。それでなくては安全で新しいものを作り出すことができない。 - 引用元:「工業教育」2013年7月号特集「技術者倫理と安全教育」-

エンジニアとして技術を磨き、出来ることがどんどん増えてくることはとても楽しいことですし、時には魔法のように強力なパワーを得たような気分になることもあるかもしれません。しかし、身に付けた能力は世のため人のために活用するべきものですし、常に謙虚な姿勢で世の中に価値あるプロダクトを生み出していくことで、技術者としての責任を果たしていくことが大切です。

自分が生み出したものが世の中に与える影響を考える

エンジニアとしてプロダクトを生み出して育てていくことと、子を生み育てていくことは、どちらも世の中に大きな影響を与えうる大切な営みです。 どちらもできる限り良い影響を与えることができるように、これからも日々努力していきたいと考えています。