One day at a time

エンジニアの日常を綴るブログ

成長を見守るために気を付けていること

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2022」の21日目の記事です。

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子どもの成長スピードは本当に速いですよね。うちの娘もついこの間まで赤ちゃんだったはずなのに、4歳となった今では大人顔負けに会話もできるようになり、言葉でコミュニケーションをとることが当たり前になってきました。

自分の子が成長する姿を見ることは本当に嬉しいですし、このまま健やかに成長していって欲しいなぁと切に願っているのですが、成長していくに連れて親と子の意見が衝突してケンカみたいになってしまうことも増えてきたように思います。

特に仕事が忙しい等で余裕の無い時は、ついついイライラしてしまって、何かあるといつもよりキツく叱ってしまったり、素っ気ない態度で接してしまったりすることがあり、そんな時にいつも我に返って思い出している言葉があります。

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

これは『子どもが育つ魔法の言葉』という本からの引用です。

この本の中では、子どもが悪いことをしてしまった時の対処方法として、

  • 厳しく叱ったり罰を与えるよりも、子どもを支え、励ますこと
  • 子どもが悪いと決めつけずに、子ども側の話も聞いてみること
  • 子どもの感情を抑えつけないように注意すること

といったことの大切さを具体例を示しながら解説してくれています。必要以上に叱りつけると、子どもは萎縮して自信を失ってしまい逆効果になるため、それよりも自身の行動の悪かった点を振り返らせるようにして、学びの機会を作ることが大切だと本では説かれているのです。

そのように親が振る舞うことはとても忍耐がいることだと思いますが、子どものより良い成長を手助けするために意識的に行動していきたいです。

追記:半年前の自分のツイートでほぼ同じようなことを書いてました(完全に忘れてました...)。参考までに貼り付けておきます。

ディズニー映画から学ぶエンジニアとしての心構え

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2021」の24日目の記事です。

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今年は3歳の娘と妻と一緒に自宅でディズニー映画を毎日のように見てきました。 本記事では、その経験から気付いたディズニー映画に共通する価値観と、エンジニアとして働くこととの関連性について書きたいと思います。

ディズニー映画の特徴

娘は『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』『アラジン』『アナと雪の女王』といった王道のプリンセスが出てくる映画が大好きです。 3歳という年齢では単純にプリンセス達の可愛らしさから作品を好きになっているものと思われますが、ディズニー作品では必ずヴィランズと呼ばれる悪役が登場します。『リトル・マーメイド』でトリトン王への復讐のためにアリエルを陥れた海の魔女アースラ、『塔の上のラプンツェル』で自分の若さと美しさを保つために幼いラプンツェルを連れ去り、塔の中に閉じ込めたゴーテルなどがその代表例です。 各作品におけるプリンセスとその仲間達は、ヴィランズ達に行く手を阻まれながらも、自身の心の内に秘める夢や想いを実現するために懸命に冒険を続け、遂にはハッピーエンドに辿り着くというのがディズニー作品の大きな特徴になっています。 そして、ディズニー映画にオリジナリティや独創性をもたらしているのが、その世界を彩る魔法の存在です。

ディズニー映画で描かれる魔法の世界

作品によって魔法の中身やそれを使う人物やシーンは様々ですが、どの作品でも一貫して描かれている描写があります。 それは、自分自身の欲望のために魔法を使った者の身には必ず後から災いが降ってかかるということです。 そして、プリンセスとその仲間達が最終的にハッピーエンドを迎える際には、登場人物が自分以外の誰かのために魔法(魔法が使えない者は何かしらの能力)を使ったシーンが必ず描かれています。この「自分以外の誰かを大切に思う気持ち」は作中において【真実の愛】という共通言語で表現されています。

魔法は現代におけるテクノロジーや権力の比喩である

このようにディズニー映画では「魔法の正しい使い方」が繰り返し描かれているのですが、エンジニアとして仕事をする際に必要になってくる技術者倫理と深い関わりがあるように思います。

技術者は新しいものを世の中に提供するので、配慮が足りないとそれを利用した人がけがをしたり、損害を被ったりする。 これが技術者に倫理が必要な理由である。つまり技術者には独創性と倫理が必須だということになる。それでなくては安全で新しいものを作り出すことができない。 - 引用元:「工業教育」2013年7月号特集「技術者倫理と安全教育」-

エンジニアとして技術を磨き、出来ることがどんどん増えてくることはとても楽しいことですし、時には魔法のように強力なパワーを得たような気分になることもあるかもしれません。しかし、身に付けた能力は世のため人のために活用するべきものですし、常に謙虚な姿勢で世の中に価値あるプロダクトを生み出していくことで、技術者としての責任を果たしていくことが大切です。

自分が生み出したものが世の中に与える影響を考える

エンジニアとしてプロダクトを生み出して育てていくことと、子を生み育てていくことは、どちらも世の中に大きな影響を与えうる大切な営みです。 どちらもできる限り良い影響を与えることができるように、これからも日々努力していきたいと考えています。

子育てからの学びとUI/UXに関する考察

この記事は「子育てエンジニア Advent Calendar 2020」の6日目の記事です。
※過去日程の枠が空いていたので事後登録させて頂きました。

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今年はCOVID-19の世界的流行の影響で本当に大変な1年となりました。
勤務先でも4月の緊急事態宣言以降は本格的にフルリモートワークに移行して、新しい働き方への適応を余儀なくされました。 このような状況下、小さなお子さんを持つ皆さんの苦労はとりわけ大きかったのではないかと思います。

僕は現在2歳になる娘と妻の3人で暮らしていますが、幸いにもここまで家族全員が元気に過ごせています。

本記事では、2020年の自身の子育て経験から感じたことを整理してお伝えします。

昨年の子育て振り返り記事もありますので、もし良ければ合わせてご覧ください。

takushinohara.hateblo.jp

保育園生活のスタート

今年の3月、希望していた認可保育園の1歳児クラスに滑り込みで内定を頂きました(1次募集で落選からの2次募集にて内定)。 昨年から進めていた保活が実を結んでホッと安堵したものの、感染拡大が進む中で娘を保育園に預けることへの不安な気持ちも入り交じって複雑な心境でした。

緊急事態宣言と重なったことから、4月は入園式と慣らし保育1回の2日間のみの登園となり、そこから4月5月と家庭内保育が続きました。 大人2人で在宅勤務をしながら交代で子供の面倒を見るというハードモードに突入しましたが何とか乗り切り、6月から無事に娘の保育園生活がスタートしました。

1歳児クラスの実際

当初は1〜2歳の幼子が果たして集団生活に馴染めるのだろうかと心配していましたが、預け際のぐずり泣きも最初の数日のみで収まり、思っていたよりも順調に保育園での生活に慣れてくれました。 娘の成長を頼もしく感じた瞬間でした。

保育園では、毎日先生やお友達と歌をうたったり、絵本を読んだり、公園でお散歩や自然観察をしたりと楽しく過ごせているようです。

僕は主に朝の登園を担当していて、娘を預ける際に先生と少し雑談をすることが多いのですが、先生方の子供に接する態度や考え方が優しさや愛情に溢れていて、安心して預けることが出来ています。

また、歌や遊びを通じて日々新しい言葉を覚えて、足腰も鍛えられている様子を目の当たりにしていて、保育園の有難さを実感する毎日です。

登園中に転倒して急遽小児科へ

そんな保育園生活も半年以上が過ぎて十分に慣れてきたある日(つい先日です)、登園中に階段でバランスを崩して転倒し、顔を地面で打って怪我をしてしまいました。 慌てて小児科に連れて行ったところ、骨に異常はなく大事には至らずで一安心でした。

その際に診てもらった小児科でのユーザー体験が非常に素晴らしかったことが、この記事を書くきっかけとなりました。

人の気持ちに寄り添う

その小児科の先生は、とにかくこちらの不安な気持ちに寄り添ったコミュニケーションを取ってくれて、かつ、専門的な医療知識に基づいた今後の注意点を分かりやすく丁寧に説明して下さいました。 医者なので当たり前なのでは?と思うことかもしれませんが、娘に怪我をさせてしまって動揺していた自分は救われたような気持ちになることが出来ました。

そして、人の気持ちに寄り添うことの大切さを改めて教えて頂けたと思っています。

UI/UXの意味を改めて考える

小児科での出来事は、一言でいうと「医療サービスのユーザー体験(UX)が素晴らしかった」になります。 ここで着目したいのは、UXが完全に人そのもの(ここでは小児科の先生)から提供されたという事実です。 普段、IT界隈でエンジニアとして仕事をしている自分からすると、UI/UXという言葉からはどうしても美しいデザインや最新のテクノロジーを駆使した体験を連想しがちです。しかし、それらはあくまで手段に過ぎず、本当に突き詰めないといけないことは、自分達の提供するサービスに関わる人々の感情変化になるはずです。 サービスを提供する側と受けとる側、それぞれの相互作用によって生まれる感情変化にこそ踏み込んでサービスを設計していくことが、より良いUXを生み出すことに繋がると考えています。

仕事上の感情マネジメント

普段、職場ではエンジニアリングマネージャとして部下との1on1をする機会も多いのですが、そういった場でも相手の感情に寄り添った問いかけをしていくことは大切にしています。 仕事をしていく上で、

  • 自分自身の感情
  • 同僚の感情
  • 顧客の感情

をバランス良くポジティブにしていくことが目指すべき理想像だと僕は考えています。

子育ては学びの宝庫

子育ては体力面でも気力面でも負荷のかかる大変なことではありますが、その過程で出会うたくさんの人や体験を通じて大事なことに気づかせられることが多いなと感じた2020年でした。 仕事も子育ても、今自分の目の前に居る一人ひとりの気持ちにしっかりと向き合うことを大切にこれからも過ごしていきたいです。